カタカナとソラミミ

先日、新規のお客さまから質問がありました。
「聞こえない部分があったらどうするのですか」と。

確かに、全部完ぺきに聞き取れる音声というのは、まずありません。
会議などでしゃべっている最中に誰かがくしゃみをしたとか、書類をめくる音がしたとか、あと口ごもったりされると、聞き取れません。
テープ起こしオフィスみのりでは、聞き取れなかった部分に関して「●」を原稿に入力します。
また、「こう聞こえるのだけど、確信はもてない」という部分はカタカナで入力し、お客さまに確認していただいています。
漢字の確認がとれない固有名詞なども、カタカナ表記です。

カタカナ表記で思い出す仮面ライダーといえば、2004~2005年放送の「仮面ライダー剣(ブレイド)」。
椿隆之さん演じる仮面ライダーブレイドが、先輩ライダーの仮面ライダーギャレンに対して言った「本当に裏切ったんですか?」というセリフが、滑舌が悪く、「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」と聞き取れてしまったことが話題になりました。
当時、あっという間にネットで広がり、今では「オンドゥル語」としてライダーファンの間では定着しています。

椿さんご本人は、後の取材で、自らの滑舌の悪さを話題にされたことを不快には思っておらず、むしろ話題を呼んで作品を盛り上げる要素になったと思われているそうです。

「オンドゥル語」ってググるとちゃんと出てくるんですよ!

テープ起こしでは、なるべくカタカナのままにしないように、何とか聞き取って、専門用語であれば調べて…という作業が大切になっているのですが、この場合は、場面を見れば聞き取れそうな言葉を、あえてカタカナ表記したわけです。
それがこんなにのちのちまで残る言葉になって1つのカテゴリーとして確立するとは。
最初に「オンドゥル」って書いた人、すごい!