目的に応じて起こす その2

前回はインタビューの起こし方について書きました。
今回は、インタビューとは逆に、話し言葉を生かさないほうがよい場合について書きたいと思います。
それはズバリ、会議の議事録です。
多くの企業様でさまざまな会議が行われていますが、その記録として残すのが議事録です。
この議事録はあくまでも記録なので、あとから読んでわかりやすくするということが大切になってきます。
臨場感や話している人の雰囲気が大事なインタビューと違って、「きちんとしている」ことが前提となります。
なので、話し言葉は書き言葉に直す、倒置表現は普通の語順に直す、語尾を整える、助詞の補充などが注意点です。

例えば、司会進行係の言葉ですと、

司会:ほかにご意見あったら、はい。次行きます。なければ。時間も迫ってきちゃってるので。
→司会:ほかにご意見ありますか。なければ、次に行きます。時間も迫ってきておりますので。

こんな感じに手直しをすると、お客様に喜ばれます。

ただ音声を機械的に起こすのではなく、「このように起こしてほしい」とお客様にあらかじめお話を伺って、より原稿の完成度をあげていくようにしています。