テープ起こしのパターン 「ケバとり」

ケバとりって、テープ起こしの世界では知らない人はいない言葉だと思いますが、
一般にはあまり知られてないようです。
「ケバとりしますか?」とクライアント様に尋ねても「は?」と言われますので、
「『あー』とか『えー』などの、内容に関係のない発言は必要ですか?」と
尋ねるようにしています。
そんなもん、普通取るだろと思われるかもしれませんが、意外とあるんですよ。
ケバも含めて、発言は全部起こしてほしいというご依頼が。
発言者が発言を考えている間(ま)とか、その場の臨場感がほしい場合などは
ケバを含める起こし方になるパターンが多いようです。
若い女の子のヒアリングを、ケバとりせずに起こしたことがありましたが、
「えっとー、…だったんだけどー、うんとねー、…なんですよー、えへっ」
という感じになりましたね。
これケバとってしまうと、全然違う感じになってしまいますよね。
ケバは必要かどうか、クライアント様と必ず打ち合わせをするようにしています。